Pythonには、単純な足し算や引き算以外にも、便利な機能がたくさん用意されています。そういった便利な機能の多くは、関数 として利用できるようになっています。
たとえば、abs
という名前の関数は、指定した値の絶対値を求めます。例えば、-123
の絶対値を求める場合は、次のように書きます。
In [1]:
abs(-123)
Out[1]:
関数 は、次の形式で利用します。
関数名(引数1, 引数2, 引数3, ...)
プログラミング用語では、関数を利用することを 「関数を呼び出す」 と言います。
引数¶
関数を実行する時、必要に応じて 引数(ひきすう) を指定します。 例えば、abs
に引数として数値を指定すると、その数値の絶対値が結果となります。次の例では、abs
に引数として数値の -200
を指定しています。
In [27]:
abs(-200)
Out[27]:
In [2]:
abs(100 - 200) / 2
Out[2]:
In [29]:
minus_value = 100 * -1
abs(minus_value)
Out[29]:
この処理は、 abs()
の引数として、100 * -1
を指定した場合と全く同じです。
In [30]:
abs(100 * -1) # 100 * -1 = -100
Out[30]:
関数の戻り値を、変数に代入するのも自由です。次の例は、abs()
の戻り値を、変数 abs_value
に代入しています。
In [31]:
abs_value = abs(10)
abs_value * 2 # abs(10) * 2 とおなじ
Out[31]:
In [32]:
abs(100)
Out[32]:
負の値を指定すると、正の値に変換されて返ってきます。
In [33]:
abs(100 * -1)
Out[33]:
round() 関数¶
round()
関数は、引数として 実数(float型) の数値と、有効桁数を指定して、その桁数に丸めた値を結果として返します。引数は、次のように最初に数値、次に有効桁数の順に指定します。
round(数値, 有効桁数)
次の例は、float値 1.12
を、小数第一位で丸めます。
In [1]:
round(1.12, 1)
Out[1]:
min() 関数と max() 関数¶
min()
関数は、引数で指定した値の中で、最も小さい値を戻り値として返します。
In [35]:
min(10, 20, 5, 30)
Out[35]:
min()
関数の引数は、いくつでも好きなだけ指定できます。上の例では引数を4つ指定していますが、次の例は8つ指定しています。
In [1]:
min(4, 8, 2, 20, 5, 6, 2, 9)
Out[1]:
max()
関数は、min()
関数とは逆に、引数で指定した値の中で、最も大きい値を戻り値として返す関数です。
In [36]:
max(10, 20, 5, 30)
Out[36]: