学校の算数の授業で、>(大なり) や <(小なり)などの不等号を使って、
A < B
のように A は B より小さい という条件を書いたことがあると思います。
Pythonでは、同じように不等号を使って、2つの値を比較し、その不等式が正しいかどうかを調べることができます。
例えば、次の式は、数値の 100
と 10
を >
記号で比較して、100
が 10
よりも大きいかどうか調べます。
In [3]:
100 > 10
Out[3]:
In [4]:
10 > 100
Out[4]:
は、10
と 100
を比較します。10
は100
よりも小さいので、>
演算子の条件が満たされず、False
(偽) という値を返します。 False
も、 True
と同様に、ブール型 という種類の値です。
このように、値を比較する演算子を、比較演算子 といいます。
比較演算子は、2つの値を比較し、条件が成立すれば ブール型 の True
(真) を、 成立しなければ ブール型 の False
(偽) を返します。
主な比較演算子には、以下のような種類があります。
演算子 | 条件 |
---|---|
a < b | a は b より小さい |
a <= b | a は b と等しいか小さい |
a > b | a は b より大きい |
a >= b | a は b と等しいか大きい |
a == b | a と b は等しい |
a != b | a と b は等しくない |
もう少し比較演算子の例を見てみましょう。
A < B
という比較は、A
の値がB
よりも小さければ True
となります。
In [1]:
10 < 100 # 10は100より小さい
Out[1]:
A
が B
と等しいか大きければ、False
となります。
In [4]:
100 < 100 # 100は100と等しい
Out[4]:
A <= B
という比較は、A
の値がB
と等しいか小さければ True
となります。<=
演算子は、学校の授業で習った ≦
記号と同じです。
In [5]:
10 <= 100 # 10は100より小さい
Out[5]:
In [6]:
100 <= 100 # 100は100等しい
Out[6]:
A == B
という比較は、A
と B
が等しければ True
、等しくなければ False
となります。
In [7]:
100 == 100 # 100は100と等しい
Out[7]:
In [8]:
99 == 100 # 99と100は等しくない
Out[8]:
A != B
という比較は、A == B
とは逆に、A
と B
が等しくなければ True
、等しければ False
となります。
In [12]:
99 != 100 # 99と100は等しくない
Out[12]:
In [13]:
100 != 100 # 100は100と等しい
Out[13]: